若気の至り?刺青除去を決断する男性のウラ事情

近年、刺青(タトゥー)をファッションとして身体に入れる若者が増えています。一方で日本では刺青が厳しい目で見られているのも事実。そのせいか一定の年齢になってから、美容医療クリニックで除去治療を受ける人が増加傾向にあるといいます。そうした刺青除去の実態を、大手美容医療クリニックのカウンセラーIさんに伺いました。

ライター:DANVI編集部

思った以上に時間のかかる刺青除去

長年、カウンセリングを行ってきたIさんによると、男性の場合、就職や結婚、子供の誕生など人生の転機に刺青除去をする人が多いといいます。刺青除去は時間もかかり、費用も決して安くありません。大きなきっかけや強い理由があって、除去を望む人がほとんどだそう。

実際のところ、3ヶ月後に結婚をするからとか、間もなく就職するからといった理由で、慌てて美容医療クリニックに駆け込んでくる例が大半です。しかし、大きさにもよりますが、2~3ヶ月で除去するのはほぼ不可能。「刺青除去は短期間では完了しないことを、もっと多くの人に知ってほしいですね」とIさんは強調します。

「いつまでに、どんな状態にする必要があるのか」を明確に

ある男性が刺青が会社に見つかってしまい、「1ヶ月以内に刺青を取るように」と言われ、クリニックに泣きついてきたそうです。こういう場合に気をつけた方がいいのは、期限だけに意識を向けすぎないことです。

「1ヶ月以内に、治療を始めて除去の意志を見せればよいのか、それとも、すべてきれいに除去する必要があるのか、期限だけでなく、どんな状態にすべきなのか明確にする必要があります。それによって治療アプローチが異なりますから。」とIさんは話します。

形や大きさにもよりますが、刺青を1ヶ月以内に完全に消すことはかなり困難な作業。時間をかければレーザーで少しずつ薄くしていくことも可能ですが、1ヶ月以内となると、刺青の入った皮膚を切除や削剥(はくさく)する手術しかありません。その手術も、刺青が広範囲にわたると一度にはできないため、やはり時間がかかります。目指すべき期間と状態がはっきりしないと、治療方針も定まらないのです。

料金支払い済みなのに刺青除去治療をキャンセルした男性

寝ている男性の写真 提供:paikong/Shutterstock.com

また別のケースでは、ある男性が婚約者の強い希望で刺青を除去することになりました。費用は全額を前払いで支払いし、1回目の施術を受けました。その後、急にその男性から2回目以降の施術をキャンセルしたいという連絡が来ます。

Iさんが理由を聞くと、婚約破棄となったため、刺青除去は不要とのことでした。Iさんは「今後、また刺青除去したくなる可能性もあるから、治療を継続してはどうか」と患者様のご意思を再度確認されたそうです。しかし、その男性は支払い済みの費用を棒に振ってもいいからと、結局2回目以降の施術を受けることはなかったといいます。

結婚をきっかけに、せっかく始めた刺青除去でしたが、その話しがとん挫したことで、男性が施術を受け続ける目的が失われ、自暴自棄な気持ちになってしまったようです。このように、刺青を除去するのも強い動機がなければ、なかなか完了まで到達しません。

「今は技術も発展してるし、刺青除去も簡単」が、大きな誤解であることは理解いただけたでしょうか。時間や費用の問題はもちろん、諸々の条件が整ってやっと除去できるものと、肝に銘じておく必要があります。

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