わきのニオイが強い人は「ちちが」「すそわきが」の疑いアリ

「わきが」は知っていても、「ちちが」「すそわきが」は聞いたことがないという人がほとんどかもしれません。ちちがは乳輪、すそわきがは性器(外陰部)の辺りから、刺激臭が出るものです。その原因と治療法について、施術の症例の多さで定評のある川崎中央クリニックの南部正樹院長にお話を伺いました。

ライター:DANVI編集部

パートナーから指摘されがちな「ちちが」「すそわきが」

他人に臭いを指摘される男性 提供:pathdoc/Shutterstock.com

自分が「わきが」に悩んだことはなくても、みなさん一度や二度、その名前を聞いたことがあるでしょう。ただし、響きが似ているけれど、「ちちが」「すそわきが」は知らないと思います。実は、わきがとちちが、すそわきがとは原因が同じで、同様の刺激臭が、乳輪や性器の近辺からするという症状を指します。

わきの下は、夏など季節によっては露出も多くなり、他人の目に触れる機会がある部分だから意識されやすいのかもしれません。一方でちちが、すそわきがは下着などで隠れる部分のため、他人に感知されづらく、話題に上りにくいのでしょうか。

「ちちが、すそわきがは、異性のパートナーに指摘されたことで、気になって来院される方が多いんです」と川崎中央クリニックの南部正樹院長は明かします。わきが、ちちが、すそわきがも、原因は汗を分泌する汗腺の1つアポクリン腺の数が多いこと。わきがの症状が出る人は、程度の差はあれ、ちちが、すそわきがもあるのだそうです。

汗腺には2種類あって、エクリン腺から分泌される汗はニオイませんが、一方でアポクリン腺から出る汗は、タンパク質やアンモニアなどを含んでおり、それが菌に分解されて独特のニオイを発します。

このアポクリン腺は、わきの下や乳輪、性器の周辺などに存在するので、人によってその刺激臭が気になってくるわけです。つまり、わきががで悩んでいる方は、多少なりともちちが、すそわきがが気になるということになり、悩みはより深刻になってしまいそうです。

わきが同様、体質のため予防が難しい

あまり耳慣れないちちが、すそわきがですが、日本人の場合、その症状に悩むのは10人に1人と言われています。刺激臭の原因となるアポクリン腺の数が多い人と少ない人がいて、多い人が1割程度存在するわけです。

片や海外では、わきが、ちちが、すそわきがも、実は珍しいことではありません。人種によっては100%アポクリン腺が発達しているとも言われ、ニオイがするのは当たり前で悩む人はあまりいないようです。むしろ、そうした背景から、香水が発達したとも言われます。

ちちが、すそわきがは、わきが同様、体質からくるものなので、予防法はないとのこと。ニオイは個性とも言えますが、日本では少数派であったり、無臭が好まれる傾向も強いため、気にする人が大半で、深刻な悩みになっている実情があります。

ダウンタイムが気になる人にも適した治療

病院の廊下の写真 提供:Stockforlife/Shutterstock.com

このわきがを含む、アポクリン腺が原因のちちが、すそわきがの対処法は様々ありますが、川崎中央クリニックが推奨している治療法は、機械を併用する“ペアドライ”という施術です。「RF(高周波)でニオイの元であるアポクリン腺を破壊する“ビューホット”と、高密度の超音波で汗腺に熱で損傷を与える“ウルセラドライ”という2つの治療法を組み合わせます」(南部院長)。

クリニックによっては、ビューホットだけとか、ウルセラドライだけというように、組み合わせない場合も多いようですが、同クリニックでは両方使った方が効果的だと考え、ペアで治療するといいます。

この治療法の良いところは、効果が高いのはもちろん、20~30分という短時間で施術が済み、その後、すぐにいつも通りの生活に戻れること。日常生活が送れるまで回復する時間、いわゆるダウンタイムがほとんどないのが特徴です。自分の身体のニオイに悩みがあるものの、手術やダウンタイムが治療のハードルになっていた人には最適な治療法かもしれません。

監修者南部正樹(川崎中央クリニック院長)

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1998年、防衛医科大学校卒業、防衛医科大学病院形成外科入局。2010年、帯広中央美容形成外科クリニック院長就任。2012年、美容外科形成外科川崎中央クリニック院長就任。現在、防衛医科大学校病院形成外科・技術指導医。中央クリニック・技術指導医。日本抗加齢医学会専門医。

https://www.kawasaki-biyou.com/
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